使用していない井戸を解体したり、埋めるかどうか迷われている方もいるのではないでしょうか。
井戸を埋める際は、お祓いが必要とも言われています。
そこで今回は、井戸を埋めるときのお祓いの必要性と井戸を解体する際の注意点について解説します。
□井戸を埋めるにはお祓いが必要?
井戸は「聖なる力が宿っている」「神様が宿っている」などと考えられています。
また、井戸には人々の思いがこめられ、「生命の恵みを与えてくれる」として使用されていました。
井戸を解体する際は、お祓いを行うことが一般的です。
しかし、必ずしも行う必要はありません。
地域の慣習やしきたりなどに沿って感謝の気持ちを持って行います。
まずは、神主や僧侶などに確認して行いましょう。
お祓いは、一般的に解体工事の前に実施します。
しかし、井戸は深くまで掘られているため、井戸の底には、水や蓄積したゴミなどが残っていることもあります。
これを取り除く作業から始めます。
底から地面にパイプを通し、息抜きを行います。
パイプを抜くタイミングについては、明確な基準はありません。
井戸の地上部にある枠も撤去します。
最後に整地して完成です。
□井戸を解体する際の注意点とは?
・地下に建造物や地中埋設物があるかどうかを確認する
井戸の埋め戻しを行う場合などに、地下から建造物や埋設物を発見されるケースも少なくありません。
迷いなくすぐに井戸を撤去してしまうと、建物が傾いたり、崩壊してしまうおそれも否定できません。
したがって、あらかじめ地下に建造物や地中埋設物があるかどうかを確認しておく必要があります。
・水質保全の意識を高める
井戸の埋め戻しを行う際に大切なことは、水質保全の意識を高めることです。
埋め戻し前の息抜きは、井戸の底にたまっているごみなどを取り除いてからパイプを差し込みます。
また、地下水の汚染に注意しながら砂利や土の選択を行わなければなりません。
1か所でも汚染源となる場所があれば、住民の生活に大きな影響を及ぼします。
そのため、水質保全の意識を高めることが大切です。
・解体・撤去は解体業者に任せる
建造物や地中埋設物の確認、地下水への配慮など、井戸を解体する際は注意する点が多くあります。
地盤や水質のリスクに備え、解体業者に任せるのが賢明です。
□まとめ
井戸を解体する際は、お祓いを行うことが一般的です。
しかし、必ずしも行う必要はありません。
地域の慣習やしきたりなどに沿って感謝の気持ちを持って行います。
井戸を解体する際の注意点は、地下に建造物や地中埋設物があるかどうかを確認し、水質保全の意識を高めることが大切です。
井戸の解体・撤去は、地盤や水質のリスクに備え、解体業者に任せましょう。